バレリーナは何故、美しいか。Tamara Rojo(タマラロホ)& Aurelie Dupont(オーレリ・デュポン)

私がバレエを好きになったキッカケの舞台より。私はバレエファンである。が!バレエを見るような外見ではないようで(私は単なるオッさん)、先日も知り合いから飲みの誘いがあったのですが、「今日、バレエを観に行くので、行けない」と正直に言うと、最初は「バレーボール」と思われ、それがあのダンス・舞踏の「バレエ」とわかると、不思議そうに私の外見を舐めるように見ていました(笑)。

私はすかさず、「芸術は外見で見るのではなく、心で感じるのだ」と切り返しました(笑)。外見だけで趣味を決められると、バレエやミュージカルもビジネスとしては成立しませんよね。外見からイメージできない私もバレエファンであるからこそ、芸術というマーケットが持続的発展を続けるわけです。

タマラ・ロホ(Tamara Rojo)/写真右。
英国ロイヤルバレエ「白鳥の湖」(英国 Royal Opera Houseにて、2000年10月撮影)。

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蜷川「マクベス」鑑賞記ー古今東西の様式美の融合に酔いしれる

2015年9月14日(月)、渋谷にあるBunkamura「シアターコクーン」にて、蜷川演出の「マクベス」を鑑賞。
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サブタイトルが、「仏壇マクベス」となっているので、何のこっちゃ?と思って、劇場に入ったら、舞台装飾が巨大な仏壇となっていた。

二人の老婆が座席通路から声もなく舞台へ歩み行き、仏壇の扉を開くと、王の間が登場する。

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近松門左衛門の「心中天網島」はやっぱり文楽の最高傑作だ!

昨日(2013年4月7日)、大阪の国立文楽劇場で近松門左衛門の「心中天網島(しんじゅう・てんのあみしま)」を鑑賞してきました。
文化嫌いの橋下市長の理不尽な文楽パッシングの恩恵で劇場内はほぼ満員でした(笑)。

大阪の古地図(1691年・元禄4年当時)。
「心中天網島」の舞台になった当時のマップです。
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主人公の治兵衛の「紙屋(所在地・天神)」、遊女・小春が奉公した「紀の国屋(所在地・新地)」など、登場する店などを転記しています。

そして、心中をする道行きは点線で表しています。梅田橋を渡って、桜橋、蜆橋、大江橋から天神橋、天満橋、京橋などを通って網島の大長寺の当たりで、二人は命を絶ってしまいます。
大阪馴染みの名所が出てくるので、大阪人にはたまりまへん!!!
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