とは言いつつ、能の造詣は勉強をはじめたばかりで、あまり深くありませんが、夜のとばりを感じ始めた頃、薪に火が入れられ、鼓やお囃子の音が響く中、舞が披露される。その雰囲気を体感するだけで、見る価値はあると思いますよ。ご興味のある方は下記の映像をチラッとどうぞ!


私も何を隠そう、10代はアメリカ西海岸、20代はニューヨークからヨーロッパにはまり、30代は創業したり、失敗したりで海外には行けず人生の苦悩の旅で彷徨い・・・などと日本文化をふり返ることがありませんでした。

そして、人生をゼロからやり直した40代。ロンドンでロイヤルバレエを目の当たりにして、感動のあまり倒れそうになりましたが、ちょっとまてよ、そ う言えば「日本のことを知らないな。外人に歌舞伎や能のことを尋ねられても答えられない」ではないかと思い始め、歌舞伎や能楽、人形浄瑠璃の鑑賞にトライ し始めました。

すると、どうでしょうか?日本文化の素晴らしさに気づき、はまり、年に数度は鑑賞に出掛けたり、カルチャー教室の「能の勉強会」に参加したりしながら、すっかり日本の伝統芸能のファンになっています。

よくバレエや能を見に行くと知り合いに言うと「顔に似合わないな」とか「どうしたんや、何か悩み事でもあるのか?」「意外に高尚な趣味やな」と茶化される始末。そして最近はあまり、人に観に行くことを黙っているようになりました。

何故でしょうか?!日本に生まれながら、日本の遊び・伝統芸能を見ようともしないのでしょうか!学校教育が悪い?軽はずみな放送しかしないテレビが 悪い?観劇料が高い?吉本新喜劇のほうが面白い?!・・・など、様々な理由が考えられると思いますが、残念なのはこんな素晴らしい文化を生み出した日本の 精神世界を知らずして、人生が過ぎていくことです。一度でも良いから観てからでも、「好き・嫌い」「Yes,No」を決めて欲しいものです。

今、グローバル化と大騒ぎして、英語が公用語という会社が増えてきましたが、「日本人が外人化して、外国の人にとって何の魅力があ るのでしょうか?」、また「外人化した日本人なんて、ビジネスでも組みやすし!」となるのではないでしょうか? どちみち若い時からやっていない方の大半 は英語が下手なのですから、日本をよく知り、日本の魅力を語ることができ、日本の精神文化を体現できる人間のほうが、外国人にとって興味があるでしょう し、ビジネスパートナーとして信頼を勝ち得ることができるのではないでしょうか?


最近、日本から世界は席巻するヒット商品が生まれないのは、逆に下手なグローバル化をしているからだと私は思います。
iPhone、FacebookやTwitter、Googleが生み出したエネルギーはグローバル化ではなく、強烈な個性を持った変人から生まれているということです。

彼らが日本語やアラビア語を勉強したでしょうか?製品開発のために研究はしたでしょうが、それはその国のエキスパートを採用するという人材のグロー バル化を進めただけです。トップやエグゼクティブの大半は英語だけしか話しません。だから、こっちも日本語だけしか話せなくてもOKなのではないでしょう か?

別に英語を話せる人間を育成することは否定しませんが、日本の社員食堂でも社員同士が英語で話すことに滑稽さを感じませんか?真のグローバル化を目 指すなら、日本人なら日本語、相手は英語しか話せない人は英語、相手が外国人でも日本語を話すなら日本語で対応する。同じ目指すなら、そういう柔軟なバイ リンガルを育成するのがゴールでしょ。日本のことも語れず、日本の精神文化も忘れて、ただ英語を話せる人間を育成することを目指す企業からは、世界をアッと言わせるヒット商品、ビジネスモデルは絶対に生まれないと強く思います!

やっぱり日本人は怖い、頑固だ、自分をもっている、しかし尊敬すべき点が多い・・・といった強烈な個性、アイデンティティをもつことが大切ではない でしょうか。どのメーカーも同じテレビ、車では面白くありません。逆に頑固な日本人が多かった昭和のほうが海外での存在感が高く、ブランド力もあったので は?逆にグローバル化を意識しすぎて(それとコンプライアンスを過剰にきにしすぎ)、個性を失い、ヒット商品も生まれず、国際競争力のある新興企業が生ま れてこなかったような気がします。

iPhone、FacebookやTwitter、Googleの創業者、推進している経営者がどれだけ変人で人格的にはグローバル化していないことを研究して(製品はグローバル化だか)、もう一度、真のグローバル化の意味を考えていこうではありませんか!

★ところで、生國魂神社の詳細は、
 でもあんまり詳しいサイトがないですね。宣伝する側にも問題があるかもしれません。大阪府を含めて、もっとPRしないといけないのでは?

能にご興味のある方は、こちらのサイトの能の解説がわかりやすいです。公演情報もあります

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