東日本大震災で甚大な被害をこうむられた方々には、こんな言葉を簡単に口にすることすら、お叱りを受けそうですが、本文は平常時におけるBAD NEWSの話と解釈していただければ、幸いです。
さて、BAD NEWS、不運に遭遇した時にどのように考え再び歩み始めれば良いか。そういう時に元気づけてくれる言葉の一つが「楽は苦の種」「苦は楽の種」〜合邦辻閻魔堂(大阪)で遭遇した説法だと、私は思っています。
これに似た言葉が「人生、苦あれば、楽がある」。その二つの言葉に出てくる「苦」と「楽」ですが、現在の日本の状態はまさに「苦」の状態かもしれませんね。
そしてその二つの言葉が意味するのは“「苦」の向こうには必ず「楽」がある。”ということです。つまり、BAD NEWSの奥には一筋の光が必ずあるということです。
しかし、その「楽」はラクではなく、楽しい(たのしい)という意味にしなければ、この苦境は切り抜けることはできないことを示しています。苦の状態を営業活動に例えれば・・・。
●「苦」という現実、事実から目を遠ざけ、すべてを景気の責任にして「楽(らく)」な人生を選ぶか?
●「苦」という環境下でも景気回復後に来るであろう需要を見据えて動き出すか?
→ そしてゴールに到達した時の達成感と充実感が味わえる「楽(たの)」しい人生を選ぶか?
そのターニングポイントの年がこの2011年です。歴史的に見ても「苦」の向こうには、必ず「楽しい」につながるものが生まれています。
●1929年の世界恐慌の後に、雇用政策という概念が生まれ、金融安定策という現代の景気対策の基本が生まれた
●太平洋戦争の復興というとてつもない夢へ向けて、政財界・国民が一体となって自己を犠牲にして働いた
●1970年代のオイルショック後に省エネ技術が生まれ、世界をリードする日本の環境技術の礎を築いた
●バブル崩壊を教訓に自己資本率を上げ、内部留保による安定経営を選択した日本のエクセレントカンパニー
→ 一方で欧米の企業は将来キャッシュフローを担保にした借入金を繰り返し、今回の不況で真っ先に打撃を受けている。
歴史的に見てもBAD NEWSに奥には未来を拓く需要の芽〜ニーズ、潜在需要、ヒット商品、ビジネスモデルが潜んでいます。
震災後の日本の未来へ向けた光とはどのようなものでしょうか?それはあまりにも多すぎてここでは書ききれないくらいでしょう。
大きな視点では
●災害に強い、世界をリードするインフラ、社会システムが整備され、その技術やモデルを海外に輸出する
●災害に強い、生産・サプライチェーン・販売システムを再構築し、各企業の競争力が震災前より強固になる
●そうした復興へ向けた日本国民の姿勢、復興のプロセスが日本ブランドの信頼につながり、再び日本ブランドのブームが来る
など、などでしょう。
貴方のビジネスフィールドでは、どのような光が見えるでしょうか。
●BAD NEWSの先にあるビジネスチャンスを見る
●GOOD NEWSの好機を発見したら、タイムリーかつお客様の心に響く行動力でビジネスを生み出していく
そう、出来る営業パーソンは既に「BAD NEWSの奥に潜む未来を発見して、もう動き出しています」。
私たちも負けずに歩み始めようではありませんか!
■ブログ執筆者 近江 業務案内