まずは神に召されたスティーブ・ジョブス氏のご冥福をお祈りします。
私は53歳。スティーブ・ジョブス氏が56歳〜たった3歳しか違わないというのに、彼の足の小指どころか、遥か銀河宇宙のかけらにもならないほどの差がありますが、本当同じHuman beingとは思えません(笑)。
しかし、差はともかくとして同じ時代で同じ地球上で、彼とapple社の歩みをシェアできたことに歓びを感じます。職場ではMacで仕事をし、アウ トドアではituneで音楽をダウンロードしiPodで楽しみ、iPhoneで動画や写真を友人や家族と共有し、楽しむ〜こんなアクティブなライススタイ ルを生んだ革命児の人生に感謝の気持ちでいっぱいです。
世界中を悲しみに包んだ凶弾に倒れたジョンレノン、悲運の最期を迎えてしまったマイケルジャクソンはエンタティナー、ケネディは政治家 〜 ですが彼は企業人 〜 いまだかつて、企業の経営者でこれほどまでに世界を悲しませた人はいないでしょう。
そんな彼の足跡を知る上で最も感動的で、人の歩みべき道を示唆してくれた映像が、有名な「スタンフォード大学卒業式辞」(2005年6月)。
この映像は3つのストーリーで構成されていますが、私は次の点で感銘を覚えました。
1.Connecting “dot”〜「点と点を結べ」
一つ一つは関係のないように見える人生の経験、チャレンジを結んでいけば、「新しいものが創造される」。
●ハードディスクの発達 + 音楽や映像などの圧縮技術の発達 + ネットワーク技術の発達=ipodとiTunesの誕生!
●これは自分たちの仕事にも通じますよね。一見関係のないことを結びつける。商品開発はもちろん、営業でも
いろいろな人に出会い、いろいろなことに興味を持ってチャレンジしていれば、視野が広がり人脈が広がる。
2.Lost & Love〜「喪失と愛」
失ったもの=「自身が創設したappleから追い出される」。愛=「自分の進むべき道、テクノロジーとappleを愛し続けたこと」。
●「信じ続ければ、夢は叶う」〜私たちの人生でも忘れてはならない基本精神ですね。
3.Deth 〜 「死」
すい臓癌におかされ、医師団に死の宣告を受けたが、奇跡的に手術で助かった直後にこの式辞を述べている。
●死は必ずやってくると言う事実。私たちは時にはそれを恐れ、時にはそれを意識的に忘れようとします。
●でも、同じ死ぬなら、生きている間に失敗することばかり考えずにチャレンジしよう!
●これは黄泉の世界の手前まで行ったジョブス氏だからこそ言える言葉ですが、重みがありますね。
そして、最期はこう締めくくっています。Stay hungry! Stay Foolish!
仕事や組織のヒエラルキーで斬新なアイデアをもみ消された!・・・なんて時にこの映像を見て、私も含めて「まだまだ夢が弱いんだ!」と励まされる映像ではないでしょうか?
「死」という生き物に平等に与えられる摂理〜「同じ死ぬのだから、生命を与えられた瞬間を思い切り生きよう!」。
使い古された言葉ですが、Steve Jobs氏の言葉は仏教に通じるものを感じますね。何故なら彼は若い時から禅宗の門徒であったというからうなずけます。
私ももう53歳になりましたが、Steve Jobs氏から生きる勇気と創造的な人生への教示をもらいました。
まだまだ、頑張りまっせ!!!
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