先日、出張の際に立ち寄った代官山の街歩きをスライドショーにまとめました。初めて行ったのですが、目抜き通りよりも路地裏で出会う個性的なお 店、民家と混在する風景が面白かったです。オープン間近の「TSUTAYA代官山」らしき?も発見。同社のプレスリリースにも住所が抱えていないため、た ぶん(間違っていたら、すいません!)

●下記の映像(スライドショー)はその時の見聞の模様です。

私が回った印象ですが、日本全国どこでも参考になる街づくりだなと感じました。街づくりの方向性には4つあると思います。

■観点1:「歴史的な資産」を生かす
 町に残る歴史的建物・文化、あるいは自然の風景を生かした街づくりを進める

■観点2:「新しいテーマ」を設定
 異国情緒、童話や昔話、農業などの地場産業、あるいは美術館・博物館、アウトレットなど新しい施設、エリアを開発することで、街づくりを進める。

■観点3:「街並み」を整備する
 来街した人々が、快適に、気ままに散策できる街の環境を整備--ゴミ・リサイクル、緑の多い街並み、車椅子でも自由に散策できる段差のない舗道の整備などが上げられます。

■観点4:強力なリーダーシップをとるカリスマ的な人が街づくりを推進している
 今流行のSNS(TwitterやFacebook、ミクシーなど)を駆使した発信力ではなく、自治体・住民・企業との協調メカニズムを創るプロデューサーが、街自体の魅力を高める。その結果、街の磁力が高まり・・・街の向こうから勝手に人がクチコミでやって来る。

短い間でしたが、ザッと見た感じでは
■観点1:「歴史的な資産」を生かすに 観点2:「新しいテーマ」をうまく融合させたというイメージを受けました。

各駅停車しか停まらない駅、少し高級だが名所旧跡も少なく、普通に住民が暮らしている街。そこが何故、こんな人気スポットになってのでしょうか?

それは、■観点4:強力なリーダーシップをとるカリスマ的な人が街づくりを推進している
という存在があったからでしょう。

そう思ってネットで調べてみると、「代官山ヒルサイドテラス」というプロジェクトが核となり、それをプロデュースした朝倉不動産と著名な建築家「槇 文彦氏」、クリエイターたちが、街づくりを推し進めたということだ。「代官山ヒルサイドテラス」というお洒落な住居、商業・文化スペースに様々なクリエイ ターを吸引し、クリエイターの店が高感度な消費者を呼び込んだ。

高感度な消費者がやって来るから、エリアの経済的かつ文化的価値が高まるから、周辺の路地裏に民家の空きスペースに新進のクリエイターたちがブティックやリサイクルショップ、下着屋、バールなどを出し、個性を競い合う。そのことでまたまた街の魅力が高まり、人を吸引する。

「代官山ヒルサイドテラス」のホームページを見れば、第1期開発が1967年から第6期の1992年まで、実に15年をかけてじっくり街づくりをしていったことになる。それを核に周辺地域に広がっていったのでしょう。

しかも特筆すべきは、街の骨組みである路地裏の住宅地と共存し、古き良き路地裏文化の風景を損なうことなく、街を進化させて行っているという点です。

日本のどこへ行っても大型のショッピングセンターができて、同じようなコンセプトとどこでも売っている商品が並んでいる。全然、面白くないし、その 街・村、地域の歴史的資産を全く無視していますよね。私は個人的に何もないところにテーマパークや大型施設を忽然と創り出す「American way of life」が好きになれません。

「古き良き文化と新しいエッセンスが加わって、新鮮な価値が生まれる」〜代官山のような街が好きです。


この代官山にツタヤが近々、登場するようですね。
「代官山オトナTSUTAYA計画」とは代官山に全く新しいスタイルの本屋を造るという計画で、その店舗はこの11月にオープン〜「代官山を文化の森 を。」というコンセプトのもと、「プレミアエイジ」と名付けた50歳以上の大人たちと文化を育む拠点を目指そうという書店です。詳細はまだ明かされていま せんが、「蔦屋書店コンシェルジュ」を配置し、書籍・文具・映像・音楽・旅行をテーマに、来店客のディテールな要望に答え、顧客と一緒にこだわりの空間を 育んでいこうという狙いがあるとか。

★代官山周辺マップ

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