おすすめの一冊:“SPEND SHIFT”(スペンド・シフト)〜 「希望をもたらす消費」でも書きましたが、大量生産・大量消費からの逆転。キーワードは
「ぬくもり」「心のふれあい」「生産者と消費者が共に商品・サービスの開発を行っていくことで、新しいライフスタイルを創造する」〜その実例として、デトロイトの中心市街地の開発事例に感銘を受けましたので、紹介します。

自動車産業の町、デトロイト。空洞化で都市が衰退していく代表例として取り上げられるだけでしたが、最近、衰退したこの町のまちづくりが注目されているそうです。

デトロイトの再生の起爆剤になったクレープ店「Good girls go to paris」。名前が洒落ていますね。

元教員のトーヤ・ブランチャードは08年夏、町なかのホットドッグ店跡を借り、クレープ店「Good girls go to paris」(グッドガールズ・ゴー・トゥ・パリ)を開業。人気が出て行列ができ、翌年には2号店を開く。

それに触発され、周辺の空洞化で推定4万もある空きビルや空き地に、多くの個人商店主が次々に入居・・・新鮮な野菜を売るグロッサリー、オーガニックなレストラン、手作りのクラフトショップやブティック、特にエコに関する感心は需要が増え、エコな都市農業も盛んになってきたそうです。

さらに、空きビルの賃貸料が安く、周辺に生活用品を扱う店、レストランが増えたことで
●有能なアーティストが集まる。
●再生可能エネルギーによる発電ベンチャーも立ち上がる。
●街づくりの主役である若者を中心に「Detroit Declaration(デトロイト憲章)」がまとめられ、
→ 多様な住民、文化、環境、公共交通の大切さを謳い、さらなる高みの目標を設定し、前へと進んでいる。

つまり、「自分の町で!自分たちで創り!自分たちが消費する!」 理念で街づくりが行われている。しかも現在進行形でさらなる高みを目指している・・・私たちも見習わないといけませんね!


何でも安いモノ、お得ばかりの選択肢ではなく、「地産地消〜地元のモノを買い、地元の経済・雇用を活性化する」重要性を“SPEND SHIFT”(スペンド・シフト)を読んで、強く思いました。創る方も「手作りだから高い、良いモノなんだ」という一方的な姿勢ではなく、ユニクロにも負 けない価格とクオリティで対抗しないといけないのですね?

「言うは易く行うは難し」ですが、デトロイトでは流通カット、ネットのSNSをフル活用し華美な宣伝をやらない、店内装飾も自分たちで行うことでコストカットの努力をしているようです。

そして、何よりも購入する方も商品開発や町づくりに参画しているわけですから、「ナショナルブランドよりデトロイト産!」となるのは自然ですね。

日本の地域活性化のヒントにもなる事例だと思います。一度、視察見聞に行きたいものですね。

ちなみに、「デトロイトの再生〜まちづくり」を紹介するドキュメント映像を見つけましたので、紹介します。

■ブログ執筆者 近江 業務案内

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ

Leave A Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください