2015年8月29日、古き良き友人に誘われて、京都・丹波にある「丹波ワイナリー」の見学&試飲会に参加しました。
まずは、ブドウ畑の見学。
農園では約40品種を栽培、代表的なのは、赤ワイン用品種のピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨなど、白ワイン用品種はシャルドネが中心、ほかにソービニヨンブランとメルロー、タナーを栽培しているとのこと。
全てのワイン用ブドウは垣根仕立てで、面白かったのは、垣根の上のほうのエリアのブドウはすべて刈り取り、垣根の下のエリアだけでブドウを栽培しているという話。
丹波ワインのブドウの栽培方法は「棚仕立て」という作り方。下の部分でブドウを集中栽培するのは、
●ブドウの葉に日光がよく差し込むようにするため
●下のエリアのブドウに、養分を効率よく利用させて生長を促進する
●風通しを良くすることで、病害虫の繁殖を予防する効果
などの理由があるそうです。
また、樹木に上る必要がなくなり、それによる危険性も最小限に抑える事ができるという利点もあるとかです。
実際にガーデニングすら、やったことのない自分としては、実感として理解できなかったが、違うビジネスに従事する人の知恵を垣間見ることができ、興味深く話を聞くことができました。だから、工場見学など体験ツアーは面白いのですね。
さて、畑と製造現場のガイドツアーの締めは、お楽しみの試飲会。
試飲したのは、
●「てぐみ」
酸化防止剤を一切使用せず濾過もせず、てぐみ生詰めのワイン。ほんのり濁っていて、わずかな炭酸ガスを感じて、香りが豊かでした。
●「播磨産シャルドネ」
播磨産シャルドネ種を100%使用したワイン。爽やかな味で、魚にも肉にもあいそう!
●「巨峰・KURENAI」
ぶどうの王様「巨峰」を100%使用したワイン。甘口でフルーティですわ!
●「京都産サペラヴィ」
京都府丹後の契約農家が栽培した品種、原産国のグルジアだとか。まろやか、気品ある味がしましたよ。
試飲会での解説で、ブルゴーニュやグルジアとかいう地名・国名が出てきて、聞いているだけで、低予算で世界ワインめぐりしたような気分になり、うれしくなりますね〜。
でも、グルジアの呼び方は今では、「ジョージア(Georgia)」になっているのですね。日本国政府は2015年4月22日から、そう決めたとか・・・何でや!・・・アメリカのジョージア州と間違うではないか!
そう言えば、英国で開催中のラグビーワールドカップにも、グルジア=ジョージアが出場していましたな!
それはともかく、低予算で近畿圏からは電車で行けて、ほろ酔い気分に知識までプラスされるワイナリーツアーは最高!とだけ、付け加えておきましょう!
ご興味のある方は、丹波ワイナリー農園&試飲会ツアーに参加しましょう!
詳しくは、Winery Tour & Tastingの紹介サイトをご覧くださいね。
PS:丹波ワインの創設者のお話
何と、ワイン畑に隣接するクロイ電機(照明器具メーカー)の社長を辞めて、ワインづくりを始めたとか!?凄い!
クロイ電機での海外出張中に、街角の立ち飲みバーで、市民が気軽にワインを楽しみながら、談笑している風景に感動。
1979年、私財を投じて、日本の食文化に合うワイン造りを目指したそうです。それから35年あまり、年間50万本を出荷するワイン製造・販売企業に成長したというのは、素晴らしいの一言!
ちなみに、クロイ電機は今も健在で、さらに成長を続けていると聞き、安心。家族・親族を路頭に迷わすことなく、共に成長し続けているのですね。
多彩な角度で、頭も舌も、胃も心も満足した一日でございましたです、はい!
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