ネットと映像の時代、手紙やはがきなど紙媒体の文章が脚光を浴びなくなりましたが、iPadやKindleがいくら普及しようともその中心はテキスト=文章。わかりやすく心に響く文章術を磨くことは未来永劫、不変です。本コーナーでは営業担当者がちょっとした視点の向上と心掛けで、わかりやすく、読み手の心に響く文章が書けるようになる視点を公開していきます。
B to CやB to Bなどの訪問系営業担当者でも、ショップの販売担当者でも一つの共通するミッションはコミュニケーション業であるということです。それは手紙・はがき・メール、そして電話や対面においても言葉を大切にすることは、トップセールスを目指す人にとっては最低限の身だしなみではないでしょうか。
心に響く手紙やはがきを書くことはそう難しいことではありません。最低限のルールと心掛けさえあれば、誰でも営業活動での「言葉の達人」になることは可能です。
「私は映像もつくれないし、Youtubeにも投稿できないのでそういう面では、時代遅れの営業なんです」
「手書きの手紙が流行していますが、私は字が下手なんです」
「イラストや絵の上手な人は魅力的なダイレクトメールが書けますよね、私は絵が描けません」
など、などの言葉が聞かれます。
では、特別な技術や才能がなければ、読み手の心に響く文章は書けないのでしょうか?
答えは「ノー」です!
営業になった方は、何もプロのコピーライターや小説家になろうと目指している訳ではありません。
貴方である書き手と顧客、あるいは顧客となりうる可能性のある人との間で心がふれあえば良いわけです。
読み手である顧客も何も貴方に名文を期待しているわけではありません。
それでは、読み手は貴方に何を期待しているのでしょうか?
それは、「貴方と貴方の会社が私に何をしてくれるの?」と言うことなのです。
●私の夢(課題)を叶えてくる提案、あるいはサポートをしてくれるの?
●この前、お願いしたあのリクエストの答えはどうなったの?
●私のクレームは届いたかしら?その答えはどうなったの?
というメインテーマを置き去りにして、いくら美辞麗句を並べようとも読み手の心には響きません。
その上で、
「読み手と貴方しか知らない話題を盛り込む」こと。
プラス
「読み手への心配り=親切な配慮」が盛り込まれていれば、
それはもう読み手の心に共鳴する文章となるわけです。
ポイントは
●「クサイ文章を書くこと」
●「照れくさいと思わず、異性を口説くラブレターを書くような気持ちで」
ということです。
例外もありますが、人は表面上はクールを装っていても、多くの人は美辞麗句や褒められるのが好きです。
また、「自分のことを思ってくれている」という気持ちに感動するものです。そういう点を考慮に入れて、恥ずかしがらず書くことが大切なのです。
今回の復習ですが、心に響く手紙の基本は
1.「貴方と貴方の会社が私に何をしてくれるの?」
2.「読み手と貴方しか知らない話題を盛り込むこと」
これは親しい顧客との間のみ成り立ちますが、初めて手紙を書くターゲットでも、性別・年齢層・想定される
ライフスタイルが想像し「今、スタイリッシュな女性に話題の」など、そのターゲット層が興味のある話題を
盛り込めば、共鳴する話題となります。
3.「読み手への心配り=親切な配慮」
に配慮することです。中でもこれから、手紙を書こうとする人はプラス 「季節の話題」を冒頭に入れる練習をしましょう。
天気と季節の話を挨拶代わりにする国民は世界で二ヶ国と言われています。どこかご存知ですか?
それはイギリスと日本だそうです。
天候の変わりやすいイギリス、四季があり、梅雨があり、多種多様な気象条件に遭遇する日本ならではの、ほのぼのとした特徴ですね。
季語とか、季節の代表とする言葉はネットでも多く出てきますが、そこにリアルタイムの風情を挿入すれば、それで貴方は「オッ、この人は情緒のある人だな」を醸し出せます。
例えば、「いつまでも暑い日が続きますね」「明けそうで明けない梅雨空の今日この頃・・・」などです。
手紙を書いている瞬間の気候、風情ある風景、街で見かけたほのぼのしたコト、今、巷で流行している話題などを盛り込むことが、心に響く手紙のコツなのです。
下記は、「手紙・ハガキの基本書式」です。
ご興味のある方は、ダウンロードして自由にご利用ください。
手紙の書き方の基本
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