私の職業は摩訶不思議でございまして、得意分野は営業の方向けの企画書作成講座の講師や営業マニュアル開発ですが、イントラネットのe-learningのコンテンツ開発や B to CのWebコンテンツやメールマガジンの作成代行、果てはお得意様情報誌や社内報の作成までも請け負っています。

このご時世、来た仕事は何でも受ける!何でもやる!・・・例え、未経験の分野でも“冷や汗”ひとつ見せずに、あたかも経験豊かなように「したり顔」を表に、裏で学生時代の受験を彷彿させる勉強にいそしむ日々。そんな風に「優柔不断、大胆不敵に生き抜かないと、稼げないぞ!」と弱い自分を叱咤激励しながら、切磋琢磨する輩でございます。

という「ビジネス何でも屋」を称する私は、広島県福山市、瀬戸内の小さな港町「鞆の浦」に取材に行ってまいりました。

上の映像はド素人の私がiPhoneで撮影したもので、ハッキリ言って低レベルです。実際の情報誌に掲載する写真はプロのカメラマンが撮影しています!プロが撮影した写真は追って公開していきます。

取材の目的は「お得意様情報誌」の特集ページの取材でその内容は、
●鞆の浦の宿「汀邸 遠音近音」の取材・・・ 「遠音近音」と書いて“をちこち”と読みます、粋ですね〜。
●鞆の浦の昔町の散策記と保命酒の蔵元「中村家」の屋敷跡「太田家住宅」の取材
というのが、アウトラインです。

まだ、発刊されていないため多くを書けませんが、感銘を受けたエピソードを二つほど(2ヶ月後くらいに詳しく紹介します)。

■「遠音近音」(をちこち)の支配人のインタビューで
「お客様の目に見えにくいところで心づくし」。
この言葉でその昔、私が小学生の頃に放映されていたテレビドラマ〜花登筺(はなとこばこ)原作の「細腕繁盛記」の1シーンを思い出しました。
若い方は当然、知らないと思いますが、衰退する宿を大阪から嫁いできた若女将が経営を立て直していく、ビジネス根性ドラマです。ある日、その宿にごひいきのご老公が遊びに来ていました。ご老公はご意見番なので、宿の従業員が掃除しているのをチェックしています。
従業員たちは部屋を掃除していますが、タンスの隙間の見えにくい箇所の掃除を飛ばして、部屋から出て行こうとしました。
●するとご老公は、「あんさんら、このタンスの隙間を掃除しはらへんのですか?」・・・大阪弁からどうかは記憶が曖昧?(笑)
●従業員の一人、「そこは、いくら掃いてもすぐに埃がたまるので、掃いても意味がありません。」
●ご老公「そうでっか、そしたら、あんさんらは今日の晩、仕事が終わったら風呂入りませんのか?」
●従業員ら「それはいけません、一日中働いて、汗かいて、風呂入りませんと、気持ち悪くて寝られません。」
●ご老公「ほ〜そうでっか、でもまた明日、働いて身体が汚れるから、風呂入っても一緒やおまへんか?」
●従業員「そうですけど、風呂は入らんと・・・」
●ご老公「それなら、このタンスの隙間のホコリを同じと違いますか? 明日汚れるけど、今日はキレイにして欲しいと違いますか?」
●従業員はハッと気づいて(気づくのが遅いちゅうねん)「ご老公、すいません、おっしゃることがようやくわかりました。今掃かせていただきます。」

・・・という、セリフのやり取りだったと思います。「遠音近音」(をちこち)の支配人の言葉に宿経営の基本は今も昔も同じなんだなと、感心した次第です。

この続きはまた、次回紹介します。

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