皆さんは、パリの中心部のシャンゼリゼ通りの一直線上のラインに「新凱旋門グランド・アルシュ」→「エトワール凱旋門」→「コンコルド広場」→「カルーゼル凱旋門」→「ルーブル美術館とピラミッド」が並んでいることをご存知でしたでしょうか?
何を隠そう、私は知りませんでした(笑)。パリに行く前に「まちづくり」の文献を読んでいて初めて知りました。
★パリ概略図
パリの中心部の一直線上のラインに「新凱旋門グランド・アルシュ」→「エトワール凱旋門」→「コンコルド広場」→「カルーゼル凱旋門」→「ルーブル美術館とピラミッド」が並んでいる!
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新凱旋門からルーブル美術館までは約9km、地下鉄なら20分程度、エトワール凱旋門からルーブルまでは4 km弱、歩くと1時間未満の距離。まずはメトロのM1ラインで「新凱旋門グランド・アルシュ」。
とガイドブックの通り、訪れたが何と展望台の切符売り場は閉鎖されていた!中を見るとゴミが溜まっている!・・・どういうことかと、隣のビルに入り警備員に尋ねると「エレベータのテクニカル・プロブレムで無期限停止」だそうな。
「え〜と思ったが、気を取り直して新凱旋門のあるパリ新都心には広場があり、その東側を見やると「その視界の向こうにエトワール凱旋門が見えるではないか!」〜これは凄い!と、驚嘆し、気を取り直した。下の写真の真ん中が「エトワール凱旋門」。
グランド・アルシュの屋上展望台からは凱旋門から伸びるシャンゼリゼ通りと、最終地点のルーヴル美術館までが望めではないか!一気にストレスが吹っ飛び、メトロでエトワール凱旋門へ。そこからは「エトワール凱旋門」→「コンコルド広場」→「カルーゼル凱旋門」→「ルーブル美術館とピラミッド」へとひたすら歩いた。ゆっくりと散策しながら、2時間くらいの行程だ(一目散に早く歩けば、1時間程度らしい)。
その直線上をひたすら歩くと面白い。特にテュイルリー宮殿のある公園は緑豊か〜直線上に「カルゼール凱旋門」、右手には何と「オルセー美術館」の眺望が楽しめる。そして、カルゼール凱旋門の向こうにはルーブル・ピラミッドが見えてくる。
こんな大都会にもかかわらず、こんなに緑が多く、遊歩道が整備されているのは驚嘆に値する。そして、パリのグランドデザインに感服するばかりの一日となった。
こうしたグランドデザインはどのように計画され、どのように実施されていったのだろうか?次号で紹介したい。
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