英語狂想曲とグローバル化に思うこと(独断と偏見)

もう話題としては少し古いですが、楽天が「社内の公用語」にしたり、ユニクロのファーストリテイリングも2012年に新卒の約8割に当たる 1050人の外国人を採用し、本社の管理職コースへ本格的に道を開くなど、今やグローバル化に対応しない企業、英語も喋られない社員は生き残れないような 様相を呈していますね。

★主な人材のグローバル化の動き

楽天などは経営会議から始め、一般業務の会議も英語になるそうだ。三木谷社長は「サービス会社で世界で成功した会社があまりないのは、英語が話せな いことが問題ではないか。コミュニケーションを英語にすることで本社を国際化する」。これはごもっともですが、英語ができるだけで仕事はまったくできない 人間の評価はどうなるの?と思ってしまいます。

私も若かりしき頃、商社勤務で海外駐在の経験もありますので多少、英語を話します(が、25年も前の話ですが・・・)。商社の人や電機メーカーの外 国部門の人は英語を話せましたし、それを自慢する人もいませんでした。確かに英語は日本訛りでシンプル・イングリッシュでしたが、英語が第2外国語の外国 人は皆さん、Broken Englishで母国の訛り、バリバリでしたからお相子です。

今の日本の英語狂想曲にもの申す!点は次の通りです。

■英語が話せるくらいで、威張るな。業務に関係する人なら当たり前。話さない人も仕事やプライベートで話す機会がなければ卑下する必要は“ゼロ”。

■英語が話せるようになる前に、日本語をキチンと話し、日本の文化・日本人のアイデンティティ・誇りを忘れてはいけないことが大前提。

■日本人の繊細さ、勤勉さ、きめ細やかさ、日本の精神世界が世界に冠たる日本ブランドを築いてきたことを忘れてはならない。

など、などです。

下手な英語を駆使して、冷や汗を流しながら、尻尾をふるような日本人は外国人にとっては組みやすし、怖くもなんともないということです。その昔、経団連に土光さんという方がいましたが、外国の有識人や記者なども一目を置いていたそうです。

自宅に招かれたゲストは日本式邸宅に日本スタイルで質素に暮らし、威風堂々としている土光さんの立ち振る舞いに畏敬を感じたという。土光さんが英語 が話せたかどうかは不明ですが、外国人から尊敬を集めるのはこうした日本のアイデンティティ・誇りを持っている日本人、企業、そして製品・サービスではな いでしょうか。

また、シンガポールではこういう話もあるそうです。「最近の若い人は中国語の読み書きもできないし、かといって英語もシンガポール訛りのシングリッシュだ」〜そう、完全にグローバル化してしまって、アイデンティティを失っているわけです。

もちろん、昨今のグローバル化を進める企業もリーダーもこういうことを十分にわかっていると思いますし、三木谷社長の「サービス会社で世界で成功した会社があまりないのは、英語が話せないことが問題ではないか。」という発言も理解できます。

日本のソフトウェア会社はその昔、「一太郎」などのワープロソフトやあのAdobe社の“Illustratoe”というグラフィックソフトを凌ぐ 製品があったのにも関わらず、外国企業に席捲されてしまったという事実です。やはり、グローバル規模で商品展開ができなかったのは、英語対応が遅れたこと も一因でしょう。やはり、世界標準で販売展開しないと競争力は失われていくのですね。

しかし、GoogleやFacebook、アップルのipodやiPhoneが世界を席巻したのはビジネスモデルの独自性と創造力 にあったわけで、別に英語がうんぬん、かんぬんではないことを忘れてはなりません。それに彼らは英語は母国語ですから、逆に日本やアジア、英語を話さない 南米やアフリカの言語・文化に対応した柔軟性が特筆されるべきでしょう。

そう、英語は所詮、コミュニケーション手段。業務やプライベートで必要になったら、勉強すれば十分間に合います。重要な契約には専門家が立ち会う必要があるわけですから、必要最低限な英語力で十分です。それに経験を積めば、ある程度は話せるようになりますよ。

ただ、若いときからオランダ人のように、何カ国語も流ちょうに話し、自国のアイデンティティ・誇りも忘れないという教育環境の整備には賛成です。歳いってから、外国語を勉強する手間が省けますからね。その時間をもっとほかの勉強に使えますから。

最後に、真の国際人とはその国に行ったら、その国の言語・文化を勉 強し、日本のアイデンティティ・誇りを持ちながら、堂々と渡り合えるコミュニケーションを有している人です。そうした意味において、英語も日本語も、そし て他の言語を学ぶにしてもゴールはない、どの言語も奥が深いということ。日々、知識・教養を深めていかないということです。

日本語でも英語でもその領域に達するためには、相当のエネルギーと志が必要だと思います。そういう気構えがなければ、国際人の育成も企業のグローバル化も中途半端になり、外国にとって組みやすい人、企業になっていくことは火を見るよりも明らかです。

 

■ブログ執筆者 近江 業務案内

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