最近、富裕層を研究する案件があり、様々な資料を読みながら、感じたことを紹介します。

結論から言いますと、富裕層とは何なのか?それは決して心が豊かとは限らないのでは?と思った次第です。もちろん!心豊かな富裕層もいらっしゃいますが。

では、富裕層の方々はどれくらいの資産を持っているのでしょうか?2018年12月18日に公開されている「野村総合研究所」の資料によれば、富裕層を総資産別に区分すると、次のような図になるようです。

2017年のデータですが、富裕層と超富裕層の合計世帯数が、増加しているようです。

  • 2013年から増え続け、2017年は126.7万世帯と、推計開始(2000年)以降最も多かった2015年の合計世帯数121.7万世帯から約5万世帯増加。
  • 準富裕層と富裕層に、富裕層が超富裕層に格上移行
  • 純金融資産が5,000万円以上1億円未満であった「準富裕層」と1億円以上5億円未満であった富裕層の多くが資産を増やし、それぞれ富裕層・超富裕層に移行する傾向が継続している。

次に純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移をチェックしてみると(2000年~2017年の推計結果)

  • 超富裕層は2013年費で、資産が86.7%、世帯数が68.0%増加。
  • 富裕層は2013年比で、資産が43.3%、世帯数で48.8%増加。
  • 超富裕層と富裕層の資産増加は、計58兆円(24.1%)も増加している。
  • 超富裕層と富裕層の全世帯に対するシェア計が僅か2.36%に対して、資産シェアは19.43%。少数の富裕層が国民の全資産の多くを占めていることが伺える。

それでは、富裕層にはどのようなタイプに分けられるのでしょうか?

今、マスコミなどでやたら取り上げられているのは、いわゆるInnovatorと呼ばれる方々でしょう。日本では東京以外では所得格差は欧米や中国と比べると少ないため、あまり目立ちませんが…。日本では特に「エッ、あの人金持ちなの?」と呼ばれる人々が多いような気がします。

それが世界に目を向けると、英国の不動産総合コンサルティング会社Knight Frankの『2020ウェルス・レポート』では「超富裕層」を3000万ドル(約33億円)と定義しており、次のようになっている。

1位 アメリカ 240,575人(昨年比+5.9%)
2位 中国 61,587人(昨年比+14.7%)
3位 ドイツ 23,078人(昨年比+0.8%)
4位 フランス 18,776人(昨年比+7.9%)
5位 日本 17,013人(昨年比+17%)

さらに、昨年のコロナ禍の後に起きた株高により、保有資産10億ドル以上の超富裕層、約2000人が資産を200兆円の増加となり、一方では飢餓人口」が今年はコロナ前の予測からさらに1億3000万人増える恐れがあります。欧州の低所得層の比率は4.9~14.5ポイント上がるとの予測もある。

2021年3月現在、富裕層はますます富み、経済・所得格差はますます拡大しているのですね。

また、米誌フォーブスの世界富豪ランキングでは、ジェフ・ベゾス(アマゾン)氏の資産は1962億ドル(約20兆6千億円)で、 新型コロナウイルスのパンデミックでオンラインショッピング需要が高まったことで同社の利益は爆発的に増加していたことが背景にあると言う。

20兆円!?・・・それをまさか生涯で使い切るのは不可能でしょうが、毎日弁当やファーストフードの牛丼などで過ごしていると一向に減らないですね(笑)。

成功者=素晴らしい人=楽しい毎日・・・とは限らないのが人生です。資産10億円とか、1兆円以上と言われてもピンときませんね。そんなにお金がいるものですかね。金を持つと海千山千の人が群がり、それを追い払うのが大変だと思います。実際、真の富裕層は富裕層しか付き合わないと言われています。

ひがみと思われますが、下世話な付き合い、くだらない話をしながら、一献したり、自由に街を歩いて、ひと目を気にせずスポーツや文化活動に洒落込む生活のほうが楽しいと思ってしまいます。

私などは人生2回も事業に失敗しても生き残り、楽しい仲間に囲まれながら、何とか楽しい人生を送っております。とにかく有名人・著名人にならないのが得策!文春砲にも合わずに済みますからね。

以上 お粗末なBLOGでございました。はい!

 

 

 

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