真壁町の古き良き時代のシンボルである郵便局。

先日、出張の帰りに茨城県桜川市真壁町という街に立ち寄りました。何故って?それは、BS NHKで外国人が日本の原風景を訪ね歩く番組をふと見ていて、突然行ってみよう!ということにほかならぬからです。

Journeys in Japan – NHK 真壁編はここをクリック!(英語)

誠に衝動的ですが、東京駅からJR宇都宮線で約1時間20分で小山駅。そこで乗り換えてJR水戸線で約40分、そこからはタクシーで約20分・・・計 約2時間40、50分強の「のどかな旅」でした。

2019年4月24日(水)は、あいにくの当日は小雨まじりの上、その町一番の祭りである「ひな祭り」も過ぎたということで、観光客はゼロ。その上、地元の人通りもまばらで、これはとんだ「ひなびた町」に来たものだな〜と思って、まち歩きを楽しんでいると、小腹が空き、地元の寿司屋に立ち寄る。

誰もお客が居ないので、女将さんと世間話。地元の四方山話やひな祭りのことなどで話が盛り上がり、店の歴史を聞くと、女将が裏から「口譯」という帳簿らしきものを持ってきた。

口譯?・・・「こうやく」(台湾語らしい?)と読むらしく、どうも献立帳のようだ。その帳面の表を見ると、明治40年2月と書かれており、この店の歴史に驚いた次第です。そのメニューには「サイダー」や「ビール」の記載が!!!凄い、もうそんな洒落たメニューがあったんだ!と感心しきり。

そこで感じたのは、何でも捨てないで、持っておくことの大切さを痛感。歴代のiPhoneやMac、ブラウン管のテレビなど、置いておけば良かった!と少し後悔するのでありました。

話はそれましたが、女将に尋ねると、お店の創業は明治30年くらいで、今は主人も息子も黄泉の世界へと旅立ったので、女手ひとつで店を切り盛りしているとか(でもご安心ください。ほかにお勤めになっている息子さんも居て、お孫さんもいるそうです)。

そうした時を刻んだ“ほのぼの話”に花を咲かした後に、先ほどまで、ひなびたな〜と思った真壁町を再び歩き始めると、輝いて見え始めたから不思議。貴重な体験をした1日。でも、明らかに少子高齢化が進行し、産業も衰退し、政府が強力に推し進める地方創生の難しさを痛感した時間。

時が止まっていることは、訪れる外国人や旅行者にとっては癒やしの時間であっても、そこに暮らす人たちの雇用、経済、福祉などは、この先どうなっていくのだろうか?産業の海外移転、雇用を求めて、都会へ若者が行き、少子化になり、教育機関も先細り。教育機関がなく若者が少ないから産業もやって来ない。

こうした悪循環はひとえに、日本の富・人・企業がブラックホールに吸い込まれるように東京へ行ってしまう。その答えを見いだすのはそう簡単ではないが、産業の東京一極集中を食い止め、サテライトオフィスなどの地方分散、合わせて工場誘致を強力に推し進めるほかないだろう。だが、工場などは国内と労働賃金の安価な海外との競争であり、さらに難しそうだ。

悪い方に回り出すと、ますます悪くなっていく。こうした悪循環を食い止めるには?人口を低く見積もっての経済システムの再構築が必要ですね。具体的には?私などには力不足・人脈不足ですが・・・!すいません。

本稿の最後に、真壁町の古き良き街並みをコラージュで紹介します。なお、真壁の観光案内はこちら

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