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スコットランド戦で一番の見せ場は、五郎丸くんの必殺タックルだ!上の写真をクリックすると映像がご覧いただけます(ラグビー・ワールドカップ公式サイトより)

私がラグビーを見始めて、もう40年あまり!そんな長い間、数多くの試合を観戦してきましたが、先日の南アフリカに34 – 32で劇的な勝利ほど、うれしかったことはありません!!!

しかし、その夢心地から醒めやらぬうちに、中3日でもう次戦のスコットランド戦〜なんでや!〜もう少し夢状態に居させて頂戴よ!神様!!!てな感じですよ。

その至福の時間もたった3日で消え去る!世の中、何とも残酷なもので、スポーツでも人生でもそう幸せなお時間が継続しないのでありますね。

せめて、1週間は夢の中でと思った瞬間!日本代表はスコットランドに、10-45で完敗!

しかもその敗れ方は、今までの日本代表と強豪国の対戦の流れを判で押したように、同じシーンを目の当たりにしてしまった。

昔から、ジャパンは強豪国相手に時折、ハッとする善戦をする・・・ニュージーランド以外です。

おぅ〜!これでジャパンも強くなったな!と思ったら、次戦で同じ国にボロ負け。

それは対戦相手が、ジャパンの戦術を研究し、徹底的に弱点を突いてくるからです。

日本代表は、バイオリズムが合う、グラウンドが良い、天候が良い、ことごとく練られたシナリオ通りに試合が進む、レフリーの笛と相性が良い。さらに相手がジャパンを研究していない、舐めてかかったいた・・・などの好条件がことごとく一致すると善戦するわけです。

しかし、それが一つでも狂うと、大敗してしまう。つまり、途中で予想したシナリオ通りに行かないと、パニックになり、心が折れてしまう。その繰り返しでした。

しかし!今回はエディージャパン!しかも、この4年間、世界一ハードな練習と緻密なメンタルトレーニングをしてきた・・・ということで、スコットランド戦のような風景は全く予想しませんでした。

だが、スコットランドは日本を完璧に研究してきていた上に、南アフリカに勝っているということで、全身全霊で鬼気迫るエネルギーでジャパンに立ち向かってきました。

前置きは長くなりましたが、私なりの敗因分析は、
1.シナリオ通りに事が運ばないとパニックになってしまう日本の心の弱さ。
 逆境を跳ね返すだけの自信が、まだジャパンにないということです。それは過去の敗戦の記憶が、負のDNAが受け継がれてしまっているのでしょうね。これは1回の大金星だけではぬぐい去ることができなかった。

2.南アフリカに勝ったというプレッシャー
 勝利した自信と無様な試合をすると「あれはマグレだと、言われたらどうしよう・・・」という負の心理が錯綜して、混乱。

3.中3日という試合間隔の過酷さ
 南アフリカ戦にすべてを捧げ、勝利した後の中3日はキツい!アメリカやジンバブエ、練習試合とは訳が違いますね。あの巨木、鋼のような南アフリカの選手とコンタクトを続けた身体は悲鳴を上げていたはず。
その上、運動脳も疲弊しきっていたはず。だから、スコットランド戦はミスを繰り返し、危険な場面でも頭が反応しなかったような気がします。

4.スコットランドの日本研究の凄さ
 自分たちが描いたシナリオ以上にスコットランドの勢いが強く、さらにジャパンの攻撃を徹底的に研究していた。 試合中、考えられないミスをして、こんなはずじゃ。自信をもって進めたサインプレーがスコットランドに止められ、こんなハズじゃなかった・・・というパニックに陥る。
南アフリカ戦で成功した早い球出しと外への攻撃をスコットランドは研究し尽くしていました。スコットランドの密集での早い球出しを遅らせるプレッシング、ボールが出た後に、外へと回さわれても、ゲインさせない外まで選手を並べるフラットなラインディフェンス。

5.レフリーの笛の基準
 ひいき目で見てしまうが、どうしても。あのアイルランドのレフリーは、日本に不利な笛を吹いていましたね。最初のスクラムで、いきないコラプシング【collapsing/スクラムを故意に落とすこと】で、稲垣選手がペナルティーを取られた。
通常なら、2、3度注意してから、反則を犯さないように審判がゲームをコントロールするのが基本。それを何の注意もせずに、いきなり反則を取る。このアイルランドの審判はその後も幾度か、日本に厳しい笛を吹いていたと思います。

以上ですが、最大の敗因は、「1.シナリオ通りに事が運ばないとパニックになってしまう日本の心の弱さ」にあると思います。うまく行かなかった時の第2のシナリオ、第3の瞬時の判断力を今の日本代表にはまだないということです。

想定外のことが次々に起こった時に、そのリスクを最小限に抑える転換力があれば、勝つとまではいかなくても、10-45ではなく、7点差で敗れて勝ち点1は取れたと思います。

一度、うまく行かなかったら、1人が焦り・・・それが全員に伝染していき、チームでパニックになってしまう。これはまだ、ラグビーの一流国になりきれていないということでしょうか?いくら外国人選手が増えても、日本で暮らすと、その悪い習慣が外国人にも移ってしまうのですね。

いずれにしても、もう終わったこと。次戦の10月3日のサモア戦はリフレッシュして、挑んでください!期待しています!頭がクールになれば、サモアには勝てる!!!

サモアとアメリカに連勝しても、決勝トーナメントに進めない可能性もありますが、3勝すれば、ラグビーのトップの一歩手前のところまで行くはずです。

そうなれば、日本国民に勇気と誇りを与えてくれることでしょう!!!

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