地方創生の先行モデル-「徳島県神山町」を見聞

「地方創生」という言葉がもてはやされる随分前から、マスコミなどにも数多く取り上げられている「徳島県神山町」を見聞してきました。
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神山町は、大阪から神戸淡路鳴門自動車道、高松自動車道のルートで約2時間30分弱。日本のどこにでもある中山間地の緑深き風景が視界に入ってくる。

人口5,918 人(世帯数2,562)の村に、IT企業のサテライトオフィスやアーティストをはじめ、多くの人たちが移住しているという。神山町自体は格別、企業を誘致しようとあれこれ画策したわけではないが、仕掛けたのは「NPO法人グリーンバレー」 

最初の仕掛けは、1999年に開始した神山町に国内外の著名アーティストを招聘し創作・展示するイベント「神山アーティスト・イン・レジデンス」の開催。そのイベントから神山町の豊かな生活環境に、魅力を感じる県外者が増え始め、外国人を含めて、移住する人たちも出始める。

その流れの代表例が、アートイベントで興味をもったITのベンチャー企業の社長で、サテライトオフィスの開設を決意。徳島県はもともと、他県より、光ファイバーなどICT(情報通信技術)インフラが整備されてこともあり、徐々にほかのIT企業も集結していったという。

現在では10社以上のIT企業がオフィス兼住居を構えているそうだ。家賃も安く、自然の中で職住隣接で家族や友人とも交流する時間もある暮らし・・・移住計画を成功に導くヒントが満載だ。

■仕掛け人「NPO法人グリーンバレー」の活動概要

設立 2004年(前身の「神山町国際交流協会」は1992年設立)
概要 2008年6月に総務省地域ICT利活用モデル事業によって「イン神山」を発足。四国・神山町に暮らす人々や、グリーンバレーの日々を知らせながら、神山町への移住や観光へと誘導。
ミッション 日本の田舎をステキに変える!
ビジョン 「人」をコンテンツとしたクリエイティブな田舎づくり
多様な人の知恵が融合する「せかいのかみやま」づくり
「創造的過疎」による持続可能な地域づくり
活動内容 アーティストの制作支援
地域経済の活性化や文化の促進
地域問題の解決と、そのモデルの発信
就業、起業の支援
アートでまちづくり
中・長期旅行者の滞在支援
日本(特に四国)に関する情報発信
自然や居住環境の改善
主な事業 神山町移住交流支援センター受託運営事業
プロジェクト空家町屋(空家再生事業)
神山アーティスト・イン・レジデンス
長期滞在支援
神山町農村環境改善センター等指定管理事業(田舎暮らし 古民家 物件 不動産 に関する情報提供)
アートイン神山(アート制作者への滞在支援)
オフィスイン神山(サテライトオフィス誘致事業)
厚生労働省・緊急人材育成支援事業(神山塾)
神山アート(武蔵野美術大学のワークショップ)
粟生の森づくり
棚田再生活用事業
ジカタビ(土、空気、人に直に触れる田舎旅)
寄井・上角商店街再生事業 (ワークインレジデンス)
会員制クラブ運営 国籍・老若・男女・学歴・職業に関係なく誰でも参加可能
会員条件:「少しでも世の中を良くしたい」という気持と、「とにかくやってみる」という前向きな姿勢
正会員 年会費:3,000円(正会員は議決権をもつ)
賛助会員(個人)年会費:3,000円・(法人)年会費:10,000円
インターン制度の導入 グリーンバレーでは毎年、武蔵野美術大学からインターンシップ生を受け入れ、神山アーティスト・イン・レジデンスの企画や運営等で活動を行ってもらっている。
狙いは、社会に出る前に、NPOでインターンをして現場を知る事は、自分を見つめなおしたり、自分の新たな可能性を発見するきっかけになること。

実際、訪問した感想は、「のどか」の一言。毎日、会社に出勤しなくても良い在宅勤務者、個人事業者、リアルな打ち合わせが少ないIT企業にとっては、格好のセカンドオフィスだと感じました。

実際、住居併設のオフィスで暮らしたならば、通勤時間「ゼロ」。朝目覚めれば、小鳥のさえずりとマイナスイオンに包まれるというのも乙なものですね。

吉野川の支流である鮎喰川(あくいがわ)と緑深き山々に囲まれた神山町の年平均気温は14度。その過ごしやすい環境で、川釣りやハイキング、林道でのサイクリングが楽しめるというのも魅力。

しかも!神山温泉という町営のいで湯もあるのも凄い!・・・入場料  大人 600円、 小人 300円( 3才~小学6年生まで)で、仕事の合間やスポーツの後に、湯浴みが楽しめるという贅沢さ。

私も真っ昼間から、温泉に入りましたが、「つるつる、すべすべ、ぬるぬる」という肌触りの泉質で、美肌に効く!という感じでしたね。

ところで、露天風呂から数人、窓の外を見やる人たちが数人・・・何を見ているのかな?というより覗きという感がしたのですが、私も真似て外を見やると、何と!・・・子どもたちが数人、真っ裸で川遊びをしているのでありました。

それを母親たちが談笑しながら、見ているという微笑ましい風景に巡り会うことができた次第です。

移住にご興味のある方は、[移住推進組織]神山町移住交流支援センターで相談できます。
http://www.in-kamiyama.jp/living/ から申込みができます。
●運営は神山町からの委託を受け、NPO法人グリーンバレーが行っている。
●所在地:徳島県名西郡神山町神領字中津132番地 - 「神山町農村環境改善センター」内
●所定の「移住の手続き」を読み、問合せフォーム・FAX・電話でまず問合せをする
●特筆すべきは、お試し滞在がある点

ただし、NPO法人グリーンバレーの担当者に聞いたところ、移住希望者が多く、ただいま順番待ちということです。

「NPO法人グリーンバレー」が入る「神山町農村環境改善センター」。 徳島県名西郡神山町神領字中津132番地

「NPO法人グリーンバレー」が入る「神山町農村環境改善センター」。
徳島県名西郡神山町神領字中津132番地

少子化が急速に進む昨今、神山町の事例は凄い!・・・と、感心しきりの一日でした。

ただし、神山町の観光振興担当者と、情報交換したところ、移住増以上に、人口が減少し、少子化には歯止めがかかっていないとのこと。しかも、空き家は多くあるが、耐震工事などが必要なため、移住希望者の需要数に対応できていないということです。

グラフ
※出所:神山町 住民課
●10年前より人口が−1,468人(−19.9%減)
●10年間累計で、513人の転出超過
表
やはり、日本の少子化問題は根が深い。地方創生や1億総活躍社会という政府の謳い文句もそう簡単にはいかないようですね。

ちなみに、朝から行って、推進組織を訪問した後、午後はチャリンコで、里山をめぐりました。のどか!でしたよ。

一度、神山町に行こう!と思われる方のために、神山温泉の行き方は、こちら

大阪から、車での行き方は下記。

■神山町 観光案内マップ
●総合案内は、こちら
●アート常設展示マップは、こちら

■ブログ執筆者 近江 業務案内

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