昨夜(2015/11/11)、大阪フェスティバルホールで催された五嶋龍さんのコンサートに行ってきました。 曲目は、「チャイコフスキー ヴィオリン協奏曲 ニ短調 作品35」。協演は、フランクフルト放送交響楽団。 五嶋龍さんの超絶技巧のヴァイオリン演奏には、唸るばかりでしたが、お姉さんの五嶋みどりさんの演奏が全く違うのに、気づいた次第です。 五嶋みどりさんのコンサートも5年前くらいに、サントリーホールで鑑賞しました。

まずは、五嶋龍さん。YouTubeに、チャイコフスキー ヴィオリン協奏曲は見つからず、

次に、五嶋みどりさん/チャイコフスキー ヴィオリン協奏曲です。

同じ楽曲ではないので、ハッキリとした違いがわからないかもしれませんが、 五嶋龍さん 天才、超絶技巧、スマート、軽快、爽やか、スポーティ、超一流のアスリートの世界を感じました。とにかく、そのヴァイオリンテクニックには息を呑みます。

五嶋みどりさん 情念の世界、胸が締め付けられるほどにせつない、愛くるしく、どこまでも美しい、やさしい調べ。何故か、文楽の義太夫、能の幽玄の空間を醸し出しています。

五嶋龍さんも、五嶋龍みどりさんも、私が言うのもおこがましいですが、ジーニアス-天才。しかしながら、同じDNAをもつ家族の一員なのに、何故こんなにも印象が違うのでしょうか?

育った時代背景、出会った人々、遭遇した経験の種類の違いもあるでしょう。その時の家族の経済的バックグラウンドの状態でも変わるかもです。

しかしながら、同じDNAを持っていても組み合わせが異なるので、物事の受け止め方、心での感じ方が違うことになり、紡がれていく精神世界も全く別の方向に向かっていくのでしょうね。

それはともかく、 龍さんには、西洋のテイストを感じ、陸上界のスーパースターを連想。

みどりさんには、何故か能や歌舞伎の幽玄さ、石川さゆりさんの天城越えの世界も感じてしまいました。

龍さんは、この世で考えられる極限の技法をもちつつ爽やかさがあり、 みどりさんには、苦悩・せつなさ、黄泉の世界の門をたたいた方しか、わかり得ない精神世界をもっているような、鬼気迫る演奏。

私の世界観から言えば、五嶋龍さんのテクニックに心が躍り、五嶋みどりさんの奏でる演奏には思わず涙しました。 このように同じ楽曲を異なる演奏者で聴く比べるのは、誠に面白い!と感激にひたれた一夜でした。

また、同じチャイコフスキーの演奏でもオーケストラによって違うというのも新しい発見でした。

昨日のフランクフルト放送交響楽団は、どちらかと言えば、アップテンポな感じでしたね。私は、少しスロー気味の演歌っぽい雰囲気のテンポのチャイコフスキーが好きですが。

 

PS:私は、音楽に関してはずぶの素人

楽譜もちんぷんかんぷん、オーケストラがどのように奏でているのかもさっぱり理解していませんが、大の音楽ファンです。

クラッシック音楽自体は、まだ聴き始めて10年ほど、コンサートと言えば、十数回行きましたが、そのうち半分が今回紹介するチャイコフスキー ヴィオリン協奏曲です。

何故?・・・それはその昔、家の近所を散歩していたら、小さな区民ホール的なところで大阪フィルだったと思いますが、チャイコフスキーと書かれているポスターを発見。

お〜クラシックコンサートか!一度は行ってみようと、前売り券を購入。当日行ってみると、何と自由席で、一番前に席を確保し、いざ初体験。ちなみに会場は、クレオ大阪中央、演奏は、大阪フィル(だったと思う)と大谷玲子さんでした。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も一度も聴いたことがなかったのですが、それがどうでしょうか?演奏が始まって、ヴァイオリンの独奏、オーケストラとのコラボレーション。 その美しい調べに、心が乗っ取られました。

なんと言えば、良いのか。この麗しい調べ、ヴィオリンソロの超絶な指さばきとせつなく愛くるしい顔の表情。そして、見事なオーケストラの調和。 こんな心をわしづかみにする音楽は、刑務所にいる極悪非道な犯罪者でも涙するに違いないと思ってしまったほどです。

以来、すっかりクラシックファンになり、今も五嶋みどりさんのチャイコフスキーを聴きながら、ブログを書いております。はい! お粗末なブログでした。今朝はこれにて失礼し、仕事を始めまする〜。 ■

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