#7日間ブックカバーチャレンジ 2日目
「Fish!/フィッシュ!」-好感度100%オフィスのつくり方
-好感度100%オフィスのつくり方(2000年発刊)
-スティヴン・C・ランディン、ハリーポール&ジョンクリステン著
-スティヴン・C・ランディン、ハリーポール&ジョンクリステン著
The low-flying fish! = 低飛行魚!
この本はシアトルの魚屋さんの心温まる!物語でありながら、商売も成功したというサクセスストーリーである!場所は、あのイチロー選手が活躍したワシントン州のシアトルの港にある「パイク・プレイス魚市場」がステージ。
この魚屋の物語は映画監督スパイクリーのコマーシャル・フィルムや、米国ABCテレビの「Good Morning America 」 を通じて、「The low-flying fish = 低飛行魚」と名付けられ、瞬く間に全米に広がって行った。しかもその仕組みが全米の多くの企業や日本でも数社が、従業員のモチベーションアップのバイブルとして採用されているのです。
何故有名かって?そこの魚屋さんのスタッフは仕事を遊んでいるからです。魚をスタッフ同士が投げ合い、時にはお客様も負けじと、ストレートやカーブとばかりに魚を投げ返してくる!それでいて商売大繁盛!大切な商品をキャッチボールしあうパフォーマンスにお客様は怒るどころか、キャッキャと大騒ぎ。
・・・従業員もお客様も魚屋をコンサート会場に変身させているのです。今では世界中の観光客が、その楽しさを求めて、この市場へやって来る。
仕事を楽しむことがお客様に伝染!
シアトルのパイク・プレイス市場は、1990年代の後半まではごく普通の魚屋が並ぶマーケットでした。魚屋というのはキツい仕事。また暗い過去を持っているスタッフも多いのが現実。「パイク・プレイス魚市場」でも同じく、退屈で平凡な日々を送っていたある日、ある魚屋のスタッフが突然、商品であるフィッシュを向かいの魚屋に放り投げた・・・「もう、こんな仕事はやってられないよ!」。
すると、受けとったスタッフも「十倍返し!」と投げ返す・・・すると、あちこちのスタッフたちが魚を投げ始めた。その風景を偶然見かけた顧客たちに大受け!・・・しかも、自分たちも仕事が俄然、楽しくなり、ジョーク混じりの掛け声も冴えはじめ、仕事を楽しんでいる光景がお客様に伝染していったのでした。
仕事に「遊び心」を充電したポジティブな“やる気”が職場の空間を変える!
その秘訣は4つのキーワード
1.「態度を選ぶ」
朝起きた時、職場での仕事が始まる時に「今日も楽しく行くぞ!」という態度。
2.「人を喜ばせる」
一緒に働く仲間、来店するお客様が喜ぶ顔が見たい!・・・胡麻を摺る(ごまをする)と言うのとは違うよ!
3.「遊ぶ」
遊園地で遊ぶとは意味ではないよ!仕事に遊び心を入れて、創意工夫するという意味ですよ!店内に楽しいPOPを作ったり、お客様のかけ声などにユーモアを込めて贈るという感じ。
4.「注意を向ける」
仲間への思いやりやお客様の動き・視線などに気を配り、今、お客様が何を求めているか?を感じて、実行すること。
そして、その楽しい空気づくりがPLUSのスパイラスを醸し出し!有名観光地となり、商売繁盛の魚市場となっていったのです!
スタッフたちが仕事を遊び、楽しむ。その楽しさがお客様に伝わる。スタッフたちは「お客様が喜ぶので、もっと喜んでもらうには?」と仕事に工夫を始める。そうした好循環が、パイク・プレイス魚市場から、増収増益のビジネスモデルを生んだと言うことです。
最後に“仕事を遊ぶ”というのは、“遊園地で遊ぶ!”のとは異なりますよ!あくまでも気を緩めずに、まずは仲間やお客様など、周囲を喜ばすことにつながる“遊び心”をもって日々、楽しく生きるということです!!!
顧客と企業を心でつなぐマーケティング・プランナー
株式会社ビジネスラボ
近江 隆/オウミ タカシ
公式サイト https://blab.jp/