STAY HOMEのご多分に漏れず、仕事の8割くらい延期になったので、在宅勤務中に友人に誘われて#7日間ブックカバーチャレンジ をやっておりました。

Facebookでアップしてましたが、割と気張って書いたので、このブログでもアップしておきます。

1日目「阿片王 満州の夜と霧」佐野眞一著。
 
大東亜戦争(第2次世界大戦中のイチ戦闘地域)の満州で、麻薬と女、飽くなき権力への欲望が交錯する「魑魅魍魎の悪党たち」の一大叙情詩。
 
もう随分前に読んだのであらすじは薄れているが、主人公をはじめ、軍閥・政治家・実業家とそれを取り巻く女性たちが繰り広げる壮絶なモラルなき世界に愕然としたのを覚えている。
 
阿片密売で巨額の資金を生み出した主人公「里見甫」とそれに群がる者共の闇の深さは、トランプも小心者に見えるほど。また、現在の芸能人が誹謗されている行動などは、遙か彼方に吹き飛んで行ってしまうほど小さなコト。
 
 
この悪党どもには、現在のSNSによるバッシングなどは、そよ風にしか感じないだろう。阿片取引を軸に、東条英機、笹川良一、児玉誉士夫、甘粕正彦、岸信介、そして戦後、巨万の富を持ち逃げした関東軍、それに軍の生物兵器研究のデータをアメリカに売却することで巨大な富を得た物語の中には、吉田茂の影まで登場するなど、戦中・戦後のダークサイドが鬼気迫るタッチで描かれている。
 
著者の佐野眞一さんは、前大阪府知事・前大阪市市長「橋下徹」さんのノンフィクションの執筆ではもめて連載中止になったり、盗作疑惑があったりと何かと物議を醸す人だが、そんなことは横に置いといて、この本を読めば、世界平和やWe are The Worldなどくそ食らえの者共がこの世界を牛耳ってきたのだということをひしひしと感じるだろう。
この本はノンフィクションだが、どこまでホンマかはわからない。物語の始まりはうだるような夏・・・生き残っていた関係者へのインタビューと膨大な資料によって阿片王・里見甫の人生と日本の闇を描き出した著者は賞賛に値すると感じた。
 
他に佐野眞一さんの著書で読んだのは、
●あんぽん「孫正義」伝
●カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」
 
どちらの著書も賛否両論を呼ぶ人物が描かれていますが、私にとっては「やらなくて後悔するよりも、やって後悔する人生が素晴らしい」と感じた良書でした。
 

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