本日 ブラジル映画「ストリートオーケストラ」を鑑賞^_^
サンパウロのスラム街。学校のオーケストラのクラスで指導する天才バイオリニストと生徒たちの壮絶かつ美しい物語。映画的にフルマークではないが、音楽がいかに人の中に潜む美しき心を目覚めさせるかが伝わってくる感動作。ただ、音楽だけでは貧困は救えない。教育と雇用。それが発展すれば、モラルは自然に確立されていく?
しかしながら、その前には、開拓できない大自然と厳しい気候、貧富の格差と他民族ゆえの調和の難しさが、ブラジルには立ちはだかる。そして、一部の政治家の私利私欲がからまり、課題解決は一筋縄にはいかない。
ブラジルには行ったこともない者が、感想を言える立場ではないが、この映画を観ていたら、ブラジルはとてもオリンピックという状況ではないな、と思ってしまった。
オリンピック!盛り上がったのは日本だけ?!もちろん、私盛り上がりましたが、肝心のブラジルのスタジアムが空席が目立つなと思ったのは私だけではないだろう。
聞けば、陸上100メートル決勝や水泳などの入場料は1000レアル(約3万円)もするとか、ブラジル人の平均給与は月額1270レアル(約4万円未満)だというから、しかも富裕層が平均を上げているので、月の収入が1万円以下の人が多いとか。その一方で、開会式の入場券を8000ドル(約82万円)で転売するなどして、約3億円の利益を挙げた族もいるというから、金持ちのための祭典なんですね。
さらに、もっと酷いと思ったのは、昨日の男子マラソン。レース途中でリタイヤした選手に誰も駆け寄らない。ゴールで力尽きて倒れてる選手はほったらかし。タオルも掛けない。日本はもちろん、ロンドン五輪では、ボランティアがさっと駆け寄っていたという記憶がある。
何故、そんなことになるのか?!どうもボランティアの三分の一は現場放棄し、離脱したとか。食事もろくに供給されず、お菓子だけ配られて、呆れたボランティアが多かったと言うことだ。
しかし、そんな課題山積のブラジルだが、救いがある。それは犯罪が金欲・物欲・性欲だからだ。こんなことを書いたら怒られるかもしれないが、人間くさい。教育と雇用が改善されれば、良い方向に向かうポテンシャルがあるのではないだろうか。
さらに!ブラジル人のダンス、音楽、アート、スポーツ格闘技の能力は底知れない!その豊かな才能がビジネスの発展と相まって、発揮できれば、本当の意味での一流国の仲間入りを果たす日もそう遠くはないかもしれない?・・・何ともわかりませんが、ブラジルのダンス・音楽の大ファンである私は、そうなって欲しいと願うばかりです!
ブログ執筆者 近江 業務案内
顧客と企業を心でつなぐマーケティング・プランナー
株式会社ビジネスラボ
近江 隆/オウミ タカシ
公式サイト https://blab.jp/