昨夜は、英国ロイヤルバレエに酔いしれた一夜であった。

もう最近は、バレエを観に行くとは誰にも言わぬようにした私ですが、以前は「呑みに誘われて、バレエ鑑賞があるので、その日は行けない」と答えたら、「その顔で何でバレエを観るの?」と発言された!

おい!「芸術は心で感じるのである!」と即答したが・・・・・顔や外見で見るモノまで制限されたら、何もできないやないの!・・・・顔に合わしていたら、汚い格好でさ迷うしかないのではないか!!!

そんな話は置いておきまして、英国ロイヤルバレエは、ホンま世界最高峰でありました。これを観ずにして黄泉には行けぬ!

イングランドは、EU選挙で負け!サッカーのユーロでは人口が30万人で火山の数より、少ないアイスランドに負けたが、、、バレエではパリオペラ座と決勝を争うくらいの最上級のレベルの高さであった!

当然、私はバレエなどを経験したこともなく、技術的な専門用語も知らないわけですが、まさに静と動が調和した幽玄の世界。しかも格闘技のトップレベルを彷彿させる身体能力には恐れ入る。

バレエは女性的と思い込む方は、今すぐその誤解を解こう^_^格闘技と優美さ、幽玄の世界が醸し出される総合芸術。バレエを観た多くの格闘家が「バレエダンサーとは喧嘩してはならぬ」というレベルなのです。
それは下記の映像を見れば、わかります!

★バレエダンサーは格闘家である!という映像

昨夜鑑賞した演目は「ジゼル」。生と死、人間の面と裏を描いた宗教観の漂う作品。前半は生の世界、後半は黄泉の世界。特に見どころを後半。死後の世界をダンサーたちの一糸乱れぬ精緻さと繊細な表現力で見事な空間を醸し出していた。

★ジゼル 前半は生の世界〜しかし死の予感も徐々に漂う・・・。

最上級の舞踏の空間は、身体の表面上の世界を表現するのではなく、内面の心の動きを身体という媒体を通じて、見る者に伝えるということが求められると感じた。そういう視点では能楽の世界がその代表だ。

しかし、西洋バレエの場合は、能の静の世界に、プリンシバル(主役)の躍動、千両役者級のパフォーマンスという動の空間を加える必要がある。

★ジゼル 後半は黄泉の世界・・・静と動が絶妙に組み合わされている

そうした視点で、英国ロイヤルバレエのは、ダイナミックさに能楽や浄瑠璃の静の舞が見事に調和した空間を醸し出していた。

短い一生、できる限り古今東西の芸の極みをこれからも鑑賞していきたいと思うが、そもそもそのきっかけとなったのが、ロンドンで偶然見た英国ロイヤルバレエの「白鳥の湖」。バレエに抱いていた固定概念・・・特別な人が見るモノ、女性が見るモノ・・・など、などが一気に吹き飛んだ瞬間だった。

それ以来、「何事も観たり、体験したりしていない事象には、意見を言ってはならぬ!」と思うようになったわけだ。そして、自分自身は何もできないが、バレエのほか、歌舞伎や能、浄瑠璃、民族音楽などを次々に観ていくうちに、みるみる人生の視界が広がっていった次第です。

これは、本当にビジネスにも活きます!「何事も観たり、体験したりしていない事象には、意見を言ってはならぬ!」というのは、ビジネスにおいても共通するものです。

未体験の分野に果敢にチャレンジし、「観て体験し、やってみて、知見としてまとめ、意見を言ったり、提案する企画」には、説得力があり、クライアントや同僚も納得するのではないでしょうか。

世の中を広く見渡して、広角的に次なるビジネスを考え温めていくプロセスを若いうちから、体験し実践していくことが大切。そうした意味で、ネットやSNSだけではなく、リアル体験ももっともっとブームになっていくことを願うばかりであります。

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