映画「ノー・エスケープ」VS「バーニング・オーシャン」

何と、今年に入ってから初めてのブログ更新!・・・前回は2016/12/30だったから、凄い怠けておったな〜。でも、あんまりこのブログを見ている人もそう多くないので、まあええか?
といいつつ、自身の人生録として、ときたま更新していきたいと思います。

ところで、昨日(2017/5/5)は、何か突然映画を観たくなり、梅田へ。

最も金を掛けずに創作されたマーヴェラスな映画 「ノーエスケープ」vs 最も金を掛けて社会問題をリアルに描いた「バーニング・オーシャン」(2010年のメキシコ湾 原油流出事故がテーマ)の2本を連続して鑑賞。
その昔、二本立て、三本立ての映画館では、よく連チャンで見たものだが、別料金で二本連続は初めての体験。

それはともかく、金をかけようが、掛けまいが、着想と着眼点の素晴らしさに感嘆した一日であった。着想とシナリオ、ドラマの展開力という点で、最もカネをかけずに作ったと思われる「ノー・エスケープ」に軍配!

まず、「ノーエスケープ」の鑑賞記

トランプが騒いでる メキシコとアメリカ国境における市井の人々のデッドラインの物語。
移民してまで生き残ろうとするメキシコ人にとってはサバイバル。

それを我々の国を奪われた?職を奪われた?自分たちの故郷に足を踏み入れるな!・・・という妄想に取り憑かれた米国のイチ市民の狂気が絡み、とんでもない惨劇が生まれる物語。

フィクションだが、笑えないリアルな映画。その迫力でオープニングからエンディングまで、息もつかせぬ傑作である。

ネタバレは避けたいので書かないが、古くはスピルーバーグの「激突」、アカデミー賞作品賞の「ノーカントリー」、昨年見た「ボーダーライン」のファンなら、必見だ。

とにかく88分というコンパクトな時間に、どうなるのか?!何という理不尽、救いようのない憎しみはどこから生まれるのか?・・・宗教観、民族間に横たわるを壁と偏見、貧困と富裕層の経済的格差の拡大など、現在の世界の抱えるとてつもなく、巨大な壁を打ち破る解決策はほぼ「ゼロ」であるという、やるせない気持ちになった。

狂信的なテロ集団、政治家、宗教家、右と左に偏り過ぎた人々とはクールに話し合いの場をもてないというか、何を言っても対話にならないので、困ったものです。

続けて、「バーニング・オーシャン」ー2010年のメキシコ湾 原油流出事故がテーマ。英国BP社ー石油発掘企業の世界最大手。
安全コストを軽視し、利益優先で招いたカタストロフ。

物語のベースは、

  • 事故現場:アメリカルイジアナ州ベニス沖にある原油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」

  • 事故日:2010年4月20日

  • 事故内容:大規模な暴噴事故が発生し、それに連鎖して噴出した油が爆発
      • 人的被害:126名のうち11名が行方不明
        • 以上の事故前後の話と、少しの後日談でまとめられた構成。

          映画自体は、企業の利益優先の問題を深く掘り下げてはいないが、東京電力の福島第二原発、JR西日本の尼崎の脱線事故のいずれも安全軽視招いた社会的責任の重さを思い出された。
          ただ、内容は誰にも分かりやすいアクションと映像技術満載!石油採掘施設の大爆発は、タワーリングインフェルノやポセイドンアドベンチャーの大迫力ー話題が古過ぎか!^_^
          採掘現場から避難する場面はややタイタニック調だった。

          映像ファンもアクションファンも社会派も楽しめる おすすめの逸品です。

          ところで、現在はどうなっているのか?!・・・

          • 掘削施設は二日間燃え続け、22010年4月22日に沈没。

          • しかし、その後も破損箇所などから原油の流出が続き、それがメキシコ湾一面に広がった。

          • 流出した原油は4月30日には200km、幅120kmでメキシコ湾に接する州に非常事態宣言が発令される。

          • 総流出量は約78万キロリットルで過去最大だったそうです。最終的にはメキシコ湾のみならず、広範囲に油が広がり、海鳥をはじめ様々な生態系に影響を及ぼしたシーンは、日本のニュースでも報道されていましたよね。

          • また、アメリカやメキシコの漁業(エビや牡蠣)も捕れなくなり、漁業者は深刻な打撃を受けたそうだ。

          • 数々の原告団への損害賠償、罰金に汚染対策費などで、総額400億ドル(4兆円〜)超は優に超える経費がかかったと言われている。

          げに恐ろしい事故でしたね。2013年には浄化作業も完了したらしいですが、数軒の裁判はまだまだ続いているとか。というより、今後、数十年も漁業や生態系への影響は避けられないというから深刻ですね。

          社会的なインフラに係わる事業は、果たして利益優先で良いのか?・・・東京電力の福島第二原発、JR西日本の尼崎の脱線事故、古くは日航機の御巣鷹山の墜落事故・・・いずれも、様々な要因が絡んではいるが、安全対策コストを軽視した結果も大きな要因と言われていますね。

          航空機のLCCなど、格安航空戦争・・・安全面は大丈夫なのでしょうか?

          消費者もあんまり、安さだけを求めるのは、危険だと思う今日この頃です。デフレスパイラルの恐怖を生み出す一因でもありますし・・・!

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