映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」は秀逸な作品でした。

映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」を鑑賞してきました。友人と飲んでいる時に、「イチ押し!」と進められて、観たわけですが、素晴らしい作品でした。

■あらすじ:実話です

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』	グスタフ・クリムト作=1907年

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』 グスタフ・クリムト作=1907年


1998年、アメリカに暮らすオーストリア・ウィーン生まれのユダヤ人「マリア・アルトマン(82歳)」が、グスタフ・クリムトの不朽の名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」(黄金のアデーレ)の返還を求めて、オーストリア政府を訴える。
親戚である弁護士ランドル・シェーンベルクが、マリア・アルトマンと一緒に、オーストリア政府に返却を要求。

ウィーンの「オーストリア国立ベルベデーレ美術館」に展示されている「黄金のアデーレ」は、「主人公マリア」の叔母であるアデーレの所有物で、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものであり、正当な持ち主はアルトマン家であるという理由だ。

オーストラリア政府は国の所有物であり、“オーストリアのモナリザ”と称えられる名画の返却には応じず、「美術品返還審問会」に審理で却下される。

理由は、叔母であるアデーレが「私が亡き後は、オーストラリア政府に寄贈する」という理由から。

しかし、弁護士ランドル・シェーンベルクが過去の膨大な資料を調べたところ、叔母アデーレの所有物ではなく、その夫フェルディナンド・ブロッホ=バウアーが購入したものであり、所有権は叔母アデーレに写っていない。従って、叔母アデーレの遺言は無効である・・・という事実を特定。

正式な裁判に持ち込もうとするが、オーストラリアで訴訟を起こす場合の費用が、数十億ということが判明し、断念。

主人公である「主人公マリア」は失意のままに帰国。

だが、弁護士ランドル・シェーンベルクがアメリカ側から、訴訟できるという方法にたどり着く。

そこからは、名画の所有権をめぐる熾烈な裁判が始める・・・さて、結末はどうなるか?・・・という流れです。

*物語は、過去と現在という縦軸(歴史)、ロス・ニューヨーク ー ウィーンという横軸(空間)が交錯しながら進みます。
年表2

*人間相関図:映画を観るだけでは結構ややこしく、混乱したので、海外サイトを含めて調べてまとめました。

家系図

■感想
スクリーンショット 2016-01-29 16.14.57
総合評価:4.20
物語の面白さ:4.50
配役の妙:4.20
演出力:4.00
映像美:4.00
感動力:4.30

●総合評価:4.20
1968年、「ウィーンがナチスに占拠される直前の裕福なユダヤ人一家の暮らしぶり」
名画のアデーレとは、「主人公マリア」は幼少時、同じ屋根の下で暮らしていたのだ。
VS
「ナチス親衛隊の理不尽な略奪、ウィーン市民の反ユダヤ感情が高まる時代風潮」の中、
アルトマン家の美術コレクションは、名画「黄金のアデーレ」を含めて、すべてナチスに略奪される。

その相反するコントラストをノスタルジックに美しく描いている。決して残虐なシーンが出てこないのだが、それが逆に理不尽さを浮き彫りにしていた。

歴史の軸という過去と現在、ウィーンとロサンゼルスという空間を交錯する演出が光る
 ウィーン時代の「幸せ」「戦争・占領・略奪」、そして現代のマリア・アルトマンの「良心を残して、主人と共に米国に亡命した」ことへの悔恨、裁判を進めていく上での葛藤・・・それらを巧みに織り交ぜながら、現在から過去へ、西へ東へ空間を超えて物語が展開する手法は、観る者を話に釘付けにして、決して飽きさせることはないだろう。

マイナス点
ただし、裁判のシーンはもっと詳しくやり取りを描いて欲しかった。もう30分上映時間を延ばして、裁判の迫真の場面を描いたら、最高傑作になったと思います。

●その他のポイント
 主人公マリア・アルトマンを演じた「ヘレン・ミレン」は最高!・・・英国ドラマ「第一容疑者」依頼の大ファンでありまして、この映画でもかたくなだけで心優しい、時には理不尽な振る舞いとわがままな性格の主人公を彼女が演じるだけで、気品が漂ってしまう。それが彼女の凄いとことです。

スーツ姿になった時の品格漂う美しさは、とても70歳には見えない。

弁護士ランディ(俳優名:ライアン・レイノルズ)は、最初は頼んない奴と思ったが、話が進むにつれて、逞しくなっていくのも面白かった。

以上 本年度、おすすめの逸品です。ただし、もうすぐ上映終了かも・・・その場合は、ビデオなどで是非、ご覧ください!

公式サイトに、劇場情報があります

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